SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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冴えない彼女の育てかた7

[著者:丸戸史明/イラスト:深崎暮人/富士見ファンタジア文庫]

 ここまでが『長いプロローグ』でした、と。ゲーム完成、卒業シーズン、サークル解散の雰囲気、そして満を持しての『恵の初表紙』。ここまで挙げたら「え? これ最終巻?」ってなっても不思議じゃないと思う。

 まあ結局最初の記述通りで「妙な匂わせかましやがって~」だったわけですが、色々と“一区切り”な内容だったのも確かに間違いない所で。

 今回の最初の方は、表紙のイメージが強いせいか前巻からの引きが気になりまくりなせいか、恵とのエピソードがメインかと想像してました。

 それが途中から英梨々の情緒不安定さとか、倫也の新企画に対する詩羽の微妙な反応とかから『サークル空中分解』へと発展してしまい、それでも結局最後には恵へと戻る、みたいな展開だったかなと。

 とりあえず、一部致命的な『離脱』と希望を生む『加入』の大きな動きはあったものの、あまり悲観的な展開にはならなさそうで、その点はちょっと安心したかな。それでもラスボスっぽい人が登場しつつあって不安は増してるんですけどね。