SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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薬屋のひとりごと10

[著者:日向夏/イラスト:しのとうこ/ヒーロー文庫]

 西都編の続き。これまでに何度も話題に上がっていながら、なかなか本題として浮かんで来なかった『蝗害』について。バッタの大群による公害みたいなもので、猫猫や任氏が西都に滞在するこの時期の真っ只中についに襲い掛かって来ました。

 それでも“来る”と言う予兆はあったので、出来る限りの事前対策をしたにもかかわらず、被害の爪痕を西都周辺に残してしまいます。と同時に、この騒動を経て、任氏は『何故自分が西都へ呼ばれたのか?』に対しての気付きを得る事にもなりました。

 まあ、西都の統治者である玉鶯がどうしてそんなことをするのか、現時点では思惑が掴めていないわけで。そもそも玉鶯とは顔合わせすらしてませんからねえ。人物像が把握出来ないのも仕方ない所なのかな。果たして今後、任氏や猫猫との対峙があるのかどうか。

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