［著者：やしろ／イラスト：keepout／ＴＯブックス］
明らかに６歳児の思考や感情ではないんだよなあ……と思いつつ。『成人男性の前世の記憶』が生えてしまった事が分かっている読み手側としては、鳳蝶のそんな状態も割と納得出来る感じではあるんですよねえ。
本来なら“通常の６歳児”に見えない事に対して、もっと不審や不穏や批判や中傷をぶつけてくる輩がいそうなものの、そこは非常に聡明な大人たちや神々の加護の鉄壁の防御によって丁寧に護られている印象を受ける。
だからこそ、領主代行として大改革を進めようとしている、鳳蝶の良い意味での年齢不相応な言動や態度も割と安心感を抱きながら見ていられます。
とは言え、やっぱり特に頭脳労働面で頑張り過ぎだよなあ、みたいな所もあったりで。ただ、そう言った鳳蝶の無理や負担を早急に察知して諭してくれる大人たちが傍に居てくれる事も、実に頼もしい限りですよね。
