SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ティアムーン帝国物語X ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

[著者:餅月望/イラスト:Gilse/TOブックス]

 騎馬王国編でのミーアは、完全に部外者扱いだと本人も思い込んでいたのに、結局当事者として中心人物に立たされてるし。そしてお約束の『自分ファースト』炸裂、からの周囲の勘違いによる帝国の叡智の評価爆上がり展開。今回のミーア様も絶好調でした。

 そんな中、嫌な存在感を増し続けていたのが『混沌の蛇』の存在で、騎馬王国の中に潜む関係者がミーアと接近した事で、急速に物語に介入して来ているなって印象でした。

 加えてアベルの亡くなったはずの姉があれやそれで「ええーっ!?」って驚かされたのも、混沌の蛇と近い内に遭遇する予感を抱かせるものでしたね。

 騎馬王国の統率と、混沌の蛇の問題と、アベルの姉の行方と、最初は部外者だったミーアに一挙に押し寄せる案件に対して、彼女はまたも全て“最良の答え”を示してみせてくれるのかどうか?

既刊感想:IIIIIIVVIVIIVIIIIX