[著者:やしろ/イラスト:keepout/TOブックス]
他国と帝国間の冒険者ギルドの対立から菊乃井家に飛び火した問題は、結果的に鳳蝶の持つ『力』を国内外に広く知らしめる事になる。
それは、当主が7歳児であるが故に侮られる可能性の『抑止力』に大きく貢献するもので、特に他国からの嫉妬や恨みつらみや脅威を抱く所から湧く敵対行為の心配事は大幅に減ったように感じられました。
でも、その一方で強大な『力』と『後ろ盾』を広く公に示した事によって、余計な問題に巻き込まれる可能性も増してしまったような気もするんですよねえ。
まあ今回の件で、とうとう帝国の皇族=皇帝陛下や皇妃や皇子殿下とも親密な関係が得られたので、万が一にも菊乃井家に政治的介入による損害はあり得なくなったわけですけど。
それでも無能でおバカな貴族連中はゴロゴロ存在しそうなので、改革の足を引っ張るような面倒事には巻き込まれないよう祈るばかりです。