［著者：古流望／イラスト：珠梨やすゆき／ＴＯブックス］
前半は没落貴族のペイスへの“指名依頼”で海賊退治、からのレーテシュ伯の結婚話。後半はペイスと近しい領民少年の家出から、隣国兵士の『越境』問題に発展してしまう話。
ペイスがどんな騒動を呼び込んだとしても、彼の根底にある『無限の種類の菓子を開発し世に広めたい』精神は揺るぎないもので、全てその為の計算で動いているように見える辺りの図太さはさすがと言うしかないです。
最近の展開で、領地改革があまりに急速かつ良好に進み過ぎていて、同国貴族やら隣国領主やらに目を付けられている雰囲気なのはちょっと気になる動きですね。
まあ、ペイスや領主の父・カセロールや側近達の有能さを見ていれば安心かなとは思うのですが。何かと騒動を呼び起こしがちなペイスの事だからなあ、どうなるかなあ。
