SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

子守り男子の日向くんは帰宅が早い。

[著者:双葉三葉/イラスト:なたーしゃ/角川スニーカー文庫]★★★

子守り男子の日向くんは帰宅が早い。 (角川スニーカー文庫)

子守り男子の日向くんは帰宅が早い。 (角川スニーカー文庫)

 男子高校生が放課後に脇目も振らず妹のお守りに
向かって自宅へとひた走る。もしかしたら特殊な家
庭環境下に置かれてるんじゃないか……って疑念と
不安が沸き上がってしまいました。例えば両親が仲
違いしてるとか、離婚とか死別とかで片親、最悪両
親とも……とか。そんなだったら「重いなあ」って
初っ端からつらつらと考えていました。なので、話
が進むに連れて、それら気にしていた事の全てが杞
憂だったと分かってめちゃくちゃホッとしました。
 日向の両親、凄く温かく優しく見守ってくれてい
る。悠里、唯、雅、日和、友人達が親身に寄り添っ
てくれる。そして何より際立ちまくる蕾の可愛らし
さ。温もりが凝縮されたような素敵なお話でした。

ラノベ人気投票『好きラノ』 2019年上期

ラノベ人気投票『好きラノ』 2019年上期』に投票します。

昔勇者で今は骨4 わたしからあなたへ
著者:佐伯庸介/イラスト:白狼/電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049123258】

賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探究~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~
著者:有象利路/イラスト:かれい/電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049124569】

つるぎのかなた
著者:渋谷瑞也/イラスト:伊藤宗一電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049123326】

君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと
著者:神田夏生/イラスト:Aちき/電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049123340】

僕は何度も生まれ変わる2
著者:十文字青/イラスト:だーくろ/角川スニーカー文庫
【19上ラノベ投票/9784041065204】

1/2―デュアル― 死にすら値しない紅
著者:森バジル/イラスト:カスカベアキラ角川スニーカー文庫
【19上ラノベ投票/9784041076774】

2年B組は全滅しました
著者:天宮暁/イラスト:あるてら/講談社ラノベ文庫
【19上ラノベ投票/9784065130162】

きゃくほんかのセリフ!
著者:ますもとたくや/イラスト:裕/ガガガ文庫
【19上ラノベ投票/9784094517774】

コボルドキング1 騎士団長、辺境で妖精犬の王になる
著者:Syousa./イラスト:sime/レジェンドノベルス
【19上ラノベ投票/9784065136904】

最強船長と最高に愉快な仲間たち1
著者:宮澤花/イラスト:威未図/レジェンドノベルス
【19上ラノベ投票/9784065139479】

魔王を倒した俺に待っていたのは、世話好きなヨメとのイチャイチャ錬金生活だった。4

[著者:かじいたかし/イラスト:ふーみ/HJ文庫]★★

 まだ互いに慣れていない最初の頃。新鮮で刺激的
でドキドキ感満載なシチュエーションも、日常風景
的に見慣れるようになってしまうと、段々とあの時
のこっ恥ずかしいむず痒さみたいなものが薄れて行
きそうな、そんな漠然とした不安感。だって、もう
隠そうともせず人目もはばからずイチャイチャちゅ
っちゅしてんだもん。ヨメの周囲の娘達も既に「あ
ーはいはい」といつもの事か的に受け入れてるし。
 まあそれでもニヤニヤさせてくれるのは変わらず
で、随分進展したなって見方もあるんですけど。イ
ザヤ側からすれば、未だに恋愛感情の衝動ではなく
魔力供給の手段に過ぎない様子ですから。この辺り
もうちょい意識が変わってくれたらいいのになあ。

既刊感想:

剣と魔法とセーラー服 ~ときどき女神にアイアンクロー~

[著者:三条ツバメ/イラスト:ごれ/HJ文庫]★★

 日常系って、いいよね。わかる。だがしかし、日
常系をこよなく愛する聖悟の存在自体が悲しいかな
日常系から遠く離れている。だからこそ直接関わり
を持ちたくない、あくまで傍観者に徹していたい、
と自分自身を充分理解した上て思っているのかも知
れませんが。まあそれはそれで、エマとの不自然極
まりない距離の取り方なんかを見ていると「めんど
くさいぞこいつは」となってしまうんですけどね。
 でも、聖悟が目指しているいつも傍らに日常系な
雰囲気を感じていたい状況、実は既に似たような雰
囲気が形成されつつあるような……当人達が全然気
付けていないだけで。これは案外聖悟の地道な“シ
リアス撲滅”運動が功を奏している……のかも?

八大種族の最弱血統者 ~規格外の少年は全種族最強を目指すようです~

[著者:藤木わしろ/イラスト:児玉酉/HJ文庫]★★

 自傷行為によってリミッターを外す事で可能とな
る限界突破。劣等血統を覆すべくの苦肉の策とも言
える行為、発現させる度にユーリが身体の骨をポキ
ポキ折ったりするなんて事が続いた場合、「もう見
らんない」と途中リタイアしてしまう所でした。
 もっとも、たとえ決闘で最悪死んだとしても実際
には死んだ事にならない仮想フィールド内において、
ユーリのこの能力は非常に相性が良いのかも知れま
せん。何せどれだけ自傷行為を働いたとしても、フ
ィールドを解除すれば元に戻るわけですからね。
 でもこんなの繰り返していていると、精神的負担
の方が心配でね。“勝つためなら何でもやる”のユ
ーリの精神に危うさを感じたりもするんですよ。