SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント11

[著者:ネコ光一/イラスト:Nardack/オーバーラップ文庫]★★

 海を渡り新大陸へ。見聞を広げる目的に変わりはなく、シリウスの前世と転生についてや師匠とのエピソードを通過して、またいつもの調子に戻ったような感じ。獣人主体の国がこれまでと違う雰囲気を醸し出してましたが、シリウス達の行動としてはこれまで同様な印象だったかなあ。心機一転の目新しさはあったので、新鮮に感じられた部分も確かにありました。あとは何気にホクトさんメイン回。ちょっと困惑気味だったのが傍目には微笑ましかった。

 後半は若干シリアス風味。ただ、敵対者を正直よく覚えてなかった。結局シリウスにかかれば大した事ない相手だったなあ。もっと彼を梃子摺らせるような相手が登場すれば面白味も増しそうだけど。

既刊感想:10

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~10

[著者:東龍乃助/イラスト:みことあけみ・汐山このむ・貞松龍壱/MF文庫J]★★★

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 10 (MF文庫J)

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 10 (MF文庫J)

 エイルン=バザットの正体、アニメである事の必
要性、タイトルに込められた意味、これらの伏線が
回収された事で、全ての謎が余す事無く綺麗に解き
明かされた、そんな印象でした。特にアニメの役割
と関連性についてはずっと痒い所に手が届かないわ
かまりみたいなものがあったので、ようやく胸に
染み込むようなスッキリした感覚が得られたかな。
 最後はどちらを犠牲に選ぶか。ただ、結局の所周
囲の人達が二人を想いどんな選択を示そうとも、既
に答えを決めて走り出していたエイルンが立ち止ま
る事はないだろうなと、そんな風にも思っていまし
た。ラストシーンは色々考えさせられましたが、結
局自分の都合のいい解釈をするのが一番なのかも。

既刊感想:

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~9

[著者:東龍乃助/イラスト:みことあけみ・汐山このむ・貞松龍壱/MF文庫J]★★★

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 9 (MF文庫J)

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 9 (MF文庫J)

 まだ最終巻ではないですが、最終決戦に相応しい
最高の盛り上がりを見せて貰えました。世間の流れ
がどうやっても人間対ヘキサ、下手したら一方的な
ヘキサ虐殺、濁流のような勢いを止めたり逸らした
りする術は最早見込めないのでは、と半ば諦めかけ
ていたのに。ジンの真意を理解して込み上げて来る
ものがあり、出撃前にエイルンの覚悟を聞かされて
胸が熱くなり、あとはそれ以降怒濤の如く畳み掛け
るクライマックス展開に魅了されてしまいました。
 しかし、一丸となって掴んだ勝利の代償は余りに
も大き過ぎて。葵と紫貴に語っていた『エイルン自
身の正体』について触れられていなかったので、そ
の辺りが物語の最後の鍵となって行くのかなあ。

既刊感想:

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~8

[著者:東龍乃助/イラスト:みことあけみ・汐山このむ・貞松龍壱/MF文庫J]★★

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 8 (MF文庫J)

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 8 (MF文庫J)

 マリス、ヘキサ、ネイバー、ネイバーフッド。ジ
ンの口から様々な真相が語られて行く中で、実際の
所かなり複雑な関係性で絡み合っていて、なかなか
上手く整理が付けられず頭の中に落とし込むのも容
易でない、と言った所。でも、これまで分からなく
て知りたかった事の多くが語られたのも確かです。
 思えば今回のスマトラ島は、まさに人間とヘキサ
の理想郷とも言える場所だった。見せ付けておきな
がらのこの叩き落し方は残酷なもので、エイルンが
ジンから非情な真実を告げられたとして、ヘキサの
大虐殺に発展しつつあるこの状況をどうにか出来る
ものなのか。ジンとはもう同調出来ない。人間達と
も相容れられない。厳しい状況が続きそうです。

既刊感想:

何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?3

[著者:出井愛/イラスト:西沢5ミリ/MF文庫J]★★

 今回ラストの展開を見て思わず「なんでだよ!」
と言いたくなりました。そこは喜んで頷く流れじゃ
ないのかよ。朝倉さんは、煮え切らない態度のまま
ズルズルと心の中だけで想いをぶちまけ続けるかと
思ってたのですが、ノリと勢い任せとは言えよく踏
み切ったなあって拍手したくなりました。なので余
計に安藤の返事に異を唱えたくなったわけですね。
 まあ安藤に関しては恋愛感情抱いているのかどう
か、そもそもそれ以前に恋愛感情を理解してるのか
どうかも怪しいので、朝倉さんに対する返事の意図
も実は把握し難かったりしたんですけど。何にして
も次巻待ちですが、案外ロクでもない理由の可能性
も否定出来ないので、深く考えずに待ってみます。

既刊感想: