SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

殲滅魔導の最強賢者2 無才の賢者、魔導を極め最強へ至る

[著者:進行諸島/イラスト:風花風花/GA文庫]

終わりなき強さへの探究
 相変わらず俺TUEEEな主人公ガイアスが、既にこの星最強なんだから強くならなくてもいいのに、別に求めなくてもいい強さをひたすら追求して、『宇宙最強』を目指している。この辺りの要素は前と変わらないです。

 むしろ新たなヒントとなる情報を得たせいか、なんか前より探究心に拍車が掛かってる気がしました。久々に『まともに力を振るう戦い』も出来たりで、めっちゃ冷静な態度でワクワクしてるし。

 熾天会に襲撃をかけて、『理外の術』に関する情報を根こそぎぶんどる。まだガイアスも得ていない知識は案外多く、しばらくそんな行動が続きそう。

既刊感想:

友達の妹が俺にだけウザい6

[著者:三河ごーすと/イラスト:トマリ/GA文庫]

彩羽と向き合う今の明照は、果たしてどんな感情なのか
 明照が壊れた! と、言いたくなるような突飛な行動。それは、彩羽の為に文化祭の『ミスコン』に出場すると言う事。事情を聞いても、「お、おう」って感じで戸惑いを隠し切れませんでしたけどね。

 彩羽自身が望まないのなら、明照のやろうとしている事は、自己満足なお節介なのかも知れない。でも、その事を自覚しながら、それでもなお彩羽に「素を見せられる親友が出来て欲しい」と強く望んでいる。彩羽の事を真剣に考えている証ですよね。

 文化祭が済んで、彩羽の迷走状態も落ち着いた所で、遂に明照にも答えを出す決断の時が迫って来ているのかな、と思わせる急転直下のラスト。逃げ道を完璧に塞がれそうな展開。明照の運命や如何に。

既刊感想:

痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった3

[著者:ケンノジ/イラスト:フライ/GA文庫]

新たな幼馴染登場でも、修学旅行でも、諒の心は平常通り
 諒と姫奈のもう一人の幼馴染、姫嶋藍登場。でも、波乱はそれ程でも無い。諒に恋愛感情の芽生えがまだ無いので、幼馴染同士の三角関係でも、あまり波風は立たない感じです。恋愛感情を抜きにして、幼少時からの馴染みの親密さは伝わって来ました。

 ここから三人の関係が変化して行くのかどうか。その辺りが最も興味深い所で。でも、やっぱり今回も諒が自覚ありの鈍さを存分に発揮してるんで、藍が積極的に迫っても、大きくは動かないんですね。

 今回ラストで抱いた『違和感』が、変化の鍵となるか。修学旅行中でもあまり関係に動きは無かったので、特に諒にはもっと揺れて欲しい気持ちです。

既刊感想:

神殺しの魔王、最弱種族に転生し史上最強になる

[著者:えぞぎんぎつね/イラスト:TEDDY/GA文庫]

最弱人族な元魔王と、勇者の卵なエルフ娘
 かつて、魔神と壮絶な死闘を繰り広げた末に僅差で敗れ去った、主人公の元・魔王ハイラム。『魔族の身では魔神に勝てない』。そんな事実を突き付けられたハイラムは、魔神殲滅の為、世界で最弱の種族である『人族』に転生する事になったが……。

 俺TUEEE系、なのかな? ハイラムの無敵の強さが『当たり前』の基準値になっているので、勢い付いていると言う感じではなくて。普段意識せず呼吸しているように、通常の何気ない動作感覚で、最強の力を振るっているような雰囲気でしたね。

 とは言え、ハイラムでも魔神の分身体でさえ一筋縄では行かない様子。現魔王を利用しようとしているので、次は現魔王軍との戦いになるのかな。

〆切前には百合が捗る

[著者:平坂読/イラスト:U35/GA文庫]

全然百合が捗らない、と思いきや……
 愛結は同性愛者だけど、過去に心の傷を負った影響で、その事を絶対に明かそうとはしない。優佳理の方は、ノーマルだと自分で愛結に言っている。なので、百合要素は大分薄味でした……終盤までは。

 1巻目の内は、あんまり二人の関係は大きく動かないのかなあ、とか思ってました。それで、愛結と近くで接する事で、いずれ優佳理の方に感情の変化が生まれるのか? とか、愛結はどの段階で優佳理にカミングアウトするんだろうか? とか、この先の事を頭の中でいろいろ想像していたわけですよ。

 いや、ちょっとラスト付近の展開は予想外で、不意打ち喰らったみたく意表を突かれました。でもまあ、それだけ愛結の想いが強く深いって事なんでしょうね。