[著者:森田季節/イラスト:Mika Pikazo/ガガガ文庫]★
『好き』の真相
業平の想いは一体どちらに向かうのか……とか、気が気でなかったのは、どうやら読み手の側だけだったようで。業平の『答え』は、もう既に出ていたんだなあって、改めて見せ付けられましたよね。この最終巻は、えんじゅが放った『好き』の謎と意味を解き明かす為のもの。これがぶち込まれたせいで、勝手に頭の中で『えんじゅルート』に変わるシーンが流れてしまう程で。えんじゅの真意がハッキリするまで、かなり息が詰まる雰囲気でした。
心の奥底の事は分からない。気にならないと言えば嘘になるけど。でも、今更掘り返すのも野暮ってもので。今はただ、想いが報われ結ばれた二人を祝福したいですね。
物理的に孤立している俺の高校生活(9)
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森田 季節/Mika Pikazo 小学館 2020年12月18日