[著者:安里アサト/イラスト:しらび/電撃文庫]★
シンの『今』を形成した、起源からの『過去』を辿って行く短編集。共和国のエイティシックス時代を振り返ると言う事は……と、まあ大体の雰囲気は予想出来てたので覚悟もキマってたわけですが。
予想通りに相変わらずの胸クソ状況・展開で、結局各エピソードに触れる度に「うぎゃあ!」と心の中が暴れまくってました。ただ、現時点では未来に『救いがある』と知っているので、なんかもう色々と複雑な気持ちでぐちゃぐちゃになったりもしました。特に救われなかった人たちと、救えなかったシンを目の当たりにしてしまうと。どうしてもね。
そんな中、ファイドのエピソードはちょっとした癒しみたいな感じで。これって、新事実でしょうかね? シンとファイドの関係性に、強い運命的なものを感じましたね。意外性では今回で一番、個人的にはメインの過去話よりも更に印象に残りました。
86-エイティシックスーEp.10 -フラグメンタル・ネオテニーー(10)
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安里 アサト/しらび KADOKAWA 2021年06月10日