[著者:ぶんころり/イラスト:カントク/MF文庫J]
前回までのあらすじを読んだだけで、頭がくらくらする程に混沌としてるなあと改めて思わされました。最初の頃はピーちゃんと出会って、異世界間往復生活と個人貿易商人で荒稼ぎ生活のみの、割と単純行動だったのにどうしてこうなった……と言った具合です。
現代と異世界が影響を受け合っているようで、実は佐々木はそれぞれの世界で独立した問題に直面している、だから『こっちが解決すればあっちも解決』とは行かず、両世界で色んな厄介事を抱えているように見えてしまうんですよね。結果として「佐々木は一体どこに向かおうとしているんだ」となるわけです。
今回は異世界イベントが濃いめで、佐々木とピーちゃんが深く関わっていた王位継承問題に決着がつきます。とは言え『万事めでたし』とはならず、それでも佐々木が気にかけていた案件が一応は片付いた事で、ひとつ肩の荷が下りたんじゃないかなあと。
残った問題も色々ありましたが、終盤の流れからして次は現代側の、しかも佐々木の全く身に覚えのない問題に関わって行きそう。一難去ってまた一難、佐々木に真の平穏はまだまだ遠い事のようです。