SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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佐々木とピーちゃん6 宇宙の彼方より、未確認飛行物体、来襲! ~人類終了のお知らせ、伝えに訪れた地球外生命体は、どうやら地雷のようです~

[著者:ぶんころり/イラスト:カントク/MF文庫J]

 現代世界メインで、未確認飛行物体と地球外生命体を相手にするお話。やはり佐々木にもピーちゃんにも全く面識はなく、それなのに出現位置を探索させられたり、地球外生命体と無事?遭遇すれば今度はそちらの事情に一方的に巻き込まれてしまう。

 上司の阿久津も、佐々木とその周辺が“ただ事ではない”と勘付いていながら(だからこそか?)、結構無茶振りして来ますよねえ。そして何食わぬ顔で任務を受ける佐々木もいつもの事で。それに同行する二人静と星崎パイセンは、異能力も行動力も決断力も大いに頼れるので、相手が地球外生命体だろうと何だろうと『命の危機』的な部分での心配はそんなになかった気がします。

 一方、気になっていたのは広範囲での素性バレ・異能力バレの方。終盤戦は身バレなんぞ構ってられない程切羽詰まった状況で、大分派手にドンパチやってたので「大丈夫か?」と妙に心配してしまいました。

 とりあえずは、地球外生命体=通称『十二式』と星崎パイセンとお隣さんの『異星間交流』のお陰で大事に至らずに済む。ただ、代償としての『家族ゲーム』的展開の次巻予告が相当ヤバそうな雰囲気を醸し出していて、『心して待て次回!』と言った緊張感の幕切れは更なる不安を呼び起こすものでした。

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