SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント9

[著者:ネコ光一/イラスト:Nardack/オーバーラップ文庫]★★

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 9 (オーバーラップ文庫)

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 9 (オーバーラップ文庫)

 レウス主役回。シリウス兄貴による戦闘能力の底
上げなんかもありましたが、メインはレウスの精神
面の成長、でしょうかね。恋愛方面も結構盛り込ま
れてましたけど、レウス自身が異性を好きになる感
情がまだハッキリ分からない、と自覚しているよう
に、派手に波風が立つような雰囲気にはなり難い。
 ただ、それでもレウスは本能的に無関心と気にな
る存在を明確に嗅ぎ分けているようなので、決して
鈍いわけでもなさそうなんですよね。本当に恋愛感
情が芽生えて「これがそうか」と理解したとしても、
照れや羞恥やドキドキな高揚感は抱かないかも知れ
ません。ストレートに包み隠さず気持ちを言えるか
らこそ、相手の心の奥底に突き刺さるのかなと。

既刊感想:

ありふれた職業で世界最強 零3

[著者:白米良/イラスト:たかやKi/オーバーラップ文庫]★★

ありふれた職業で世界最強 零 3 (オーバーラップ文庫)

ありふれた職業で世界最強 零 3 (オーバーラップ文庫)

 色々と綱渡り。ライセン大峡谷の隠れ家襲撃時な
んかは、正直大量虐殺を覚悟した程で。更に魔人族
の王との直接対決時は、どんどん劣勢に追い遣られ
てしまって全滅必至な状況でしたからね。他を圧倒
する能力を持つ神代魔法使いでさえ、苦戦を強いら
れる局面がある。今回の終盤戦を見るに、強大な敵
と対するには神代魔法使い全員の連携が必須で、そ
の辺りが聖光教会を滅する鍵となりそうですね。
 現在5人。残るは教会の神託で判明したハルツィ
ナ共和国に一人、聖光教会のラウス。そろそろ全面
対決が近付いて来ているような、そんな予感も。共
和国侵攻で間違いなく教会の動きは活発になると思
うので、そこにミレディ達がどう立ち向かうのか。

既刊感想:
     零

ありふれた職業で世界最強9

[著者:白米良/イラスト:たかやKi/オーバーラップ文庫]★★

ありふれた職業で世界最強 9 (オーバーラップ文庫)

ありふれた職業で世界最強 9 (オーバーラップ文庫)

 ハジメを意識する光輝の中に未だ負の感情が燻ぶ
っていて、そこをピンポイントで貫くような、精神
的ダメージが半端ないなかなかにエグい試練。光輝
だけでなく個々に全員に向けられらた試練ですが、
今回の道中の様子を見るに、無事に乗り越えられる
か最も危うい状態なのは光輝なんじゃないかなあ。
 ユエ、シア、ティオ、香織は、多少は苦戦するか
も知れないけれどあまり問題は無いと思う。おそら
く付き従う異世界転移者の三人が問題。この辺りは
次巻へ持ち越しとなりましたが、もう今から不安し
かない。同じくらい心配だった雫が、勇気を振り絞
って己の負の感情と言う“虚構”に立ち向かってく
れたので、光輝達もそれに続いて欲しいですよね。

既刊感想:
     零

ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで2

[著者:篠崎芳/イラスト:KWKM/オーバーラップ文庫]★★

 状態異常スキルの扱いの巧さは勿論、それ以外に
も敵対者の特性をいち早く的確に見抜き、最大の効
果を上げる対処が出来る点が灯河の強味なのかなと
思います。今回の“人類最強”シビトとやらも、出
逢った直後は圧倒的な戦力差に「終わった……」と
一旦絶望させられたものの、それを覆すスキルとは
別種の“強さ”が最大限に発揮されてましたよね。
 ただ、戦力差を引っ繰り返して一方的に蹂躙して
いるようで、実際には常に窮地においやられてしま
いそうな綱渡りだったりもする。相性が悪ければ一
層危機感が増すわけで。絶望を味わい経験積んだ灯
河に隙は無いと思いますが、女神を蹂躙する手札が
完全に揃うまではまだまだ油断出来なさそうです。

既刊感想:

死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くII

[著者:彩峰舞人/イラスト:シエラ/オーバーラップ文庫]★★

死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くII (オーバーラップ文庫)

死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くII (オーバーラップ文庫)

 現状、オリビア単騎で敗北を喫する事は100%
有り得ない、と言っても過言でない程無敵過ぎるの
で、勝敗そのものよりも、そんな彼女を軸にどう物
語を進めて行くか、の方が俄然気になっています。
 オリビア一人対、数万数十万単位だったらどうか
なって気もしないでもないですが。少なくともそこ
までの戦力差での戦闘にはなり難そうだし、クラウ
ディアやアシュトン、第七軍のパウルやオットーが
オリビアをそんな状況にはさせないでしょうね。
 となると、最も気になるのは、オリビアが探し求
めている育ての親でもある死神ゼットの存在と行方
になるのかなあ。帝国側にゼット似たような存在が
確認されたので、それが今後どう絡んで来るのか。

既刊感想: