[著者:伊達康/イラスト:紅緒/ガガガ文庫]★★
小林一郎は友人キャラになりたい主人公キャラだった
「やっぱり一郎って最初から“主人公キャラ”だったんだな」って、今回判明した追加設定を聞かされて思いました。クライマックス直前感満載なここへ来て、これでもかと一郎に『主人公設定』をぶち込んで来る。もうこうなったら、如何にして『名端役』兼『ストーリープランナー』に返り咲く事が出来るのか? の部分に期待を寄せるべきなのか。
追加設定の波を押し退けて友人キャラを奪還出来るか?
しかし、最も頼るべき存在の龍牙がラストでこうなってしまっては、一郎が目立たずに済ませる事は不可能に近いんじゃないだろうか? だってこの構図って、完全に『主人公とヒロイン』だもんなあ。この物語が望んでいるとしか思えない一郎の『主人公化』を、果たして彼は脱却出来るのかどうか。
友人キャラは大変ですか?(9)
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伊達 康/紅緒 小学館 2020年05月19日