SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

現実主義勇者の王国再建記XI

[著者:どぜう丸/イラスト:冬ゆき/オーバーラップ文庫]

 戴冠式と婚礼の偽を経て、晴れてフリードニア王国の国王となったソーマ。新展開とも言える今回は主に内政の話で、ソーマが『これからどんな国づくりをして行きたいか』を表明するような内容でした。

 近隣諸国との関わりなども色々と動きはありそうですが、まずは自国の政策を打ち出して、安定と充実と発展を図ろう、と言ったソーマの冷静に先を見通しながらの意気込みが感じられた気がします。

 新しい案を出して、色々な組織・派閥の人材を集めて討論をしてみて、意見を集めてより良い方向へ進めて行こう、みたいな『実験的』な試みもあったのかなと。その先に国としての将来的な発展が見込めるのかどうか? 気になるのはその辺りですよね。

 特に魔物と魔族の実態についての研究、そこから発展しての『根本的なこの世界の人間の起源』みたいな話は、今後の展開に影響を与えそうな意味で要注目だと思いました。

既刊感想:IIIIIIVVIVIIVIIIIX