SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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とらドラ9!

[著者:竹宮ゆゆこ/イラスト:ヤス/電撃文庫]

 とりあえず、大河の告白が“なかった事”にならなくて、そんな風に済まされなくてホッとしました。今回は特に、竜児と大河がなかった事にしようとしていた所に、強引にねじ込んで来てくれた実乃梨には救われた気持ちになりました。

 それぞれが隠していた事をさらけ出して、真正面からバッチバチにやり合う事になったわけですが、何となくそれでスッキリは出来たのかなと。たとえこれまでの関係が木っ端微塵に砕かれたとしても、本心を偽って延々と苦しい思いをし続けるよりはずっとマシだと思ったので。

 それに、根拠はないけどこいつらの関係の積み重ねを思えば一度崩れても大丈夫な気はしてます。今はまだ混乱の最中で、最後にああなっちゃって「どうなんの?」でしたけど、最後はきっとうまいこと納まってくれるだろうと信じていたいです。

既刊感想:
     とらドラ・スピンオフ!