SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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スーパーカブ7

[著者:トネ・コーケン/イラスト:博/角川スニーカー文庫]

 大学生活編スタート。……の、入学式直前に、相手の一方的過失による追突事故で小熊の50ccカブが大破。初っ端から波乱含みですなあ。結局、怪我の功名と言うべきか、相手側の保険会社の補填によって、90ccの中古カブを新たに入手する。

 と、言うわけで、今回はあまり小熊の『カブ弄り』の手入れ描写が無かったんですよね。しばらくその必要がなくなった、と言うべきか。その代わり、新しく住み始めた賃貸古民家物件のセルフリノベーションに、小熊が相当なこだわりを持って臨んでいる感じでした。今回のメインはその辺りかな?

 あとは、大学での新たな知人、小熊にとって奇妙な縁が結ばれる展開。礼子や椎とはまた違った雰囲気をまとう、竹千代と春目。小熊は忌避してたのに、いつの間にか深く関わっている。この3人の関係性の行方も、カブとはまた別に興味深い所ですね。

既刊感想:reserve