SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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妹さえいればいい。14

[著者:平坂読/イラスト:カントク/ガガガ文庫]★

 しばらく読むタイミング逃して積んでいた最終巻。確か前巻ラストで触れられていた通り、あれから3年後のそれぞれの状況が語られていました。当たり前だけど、3年前とは様々な状況が異なっていて、時の流れによる『変化』を感じさせられました。

 結婚して家庭を持った人たちも、独身のままで恋に葛藤している人たちも、私生活に関しては割と良好に歩んでいるなあと言う印象でした。こちらの要素では、特に京と春斗の曖昧な関係に決着を付ける様子に、最も焦点が当たっていたでしょうかね。

 仕事に関しては、伊月を始め、それぞれが色んなものを抱えて悩んだり迷ったり葛藤したりしていて。でも、それでもみんな凄く充実してるなって感じでしたよね。表彰式での最後の伊月の言葉、とても良かったです。声に乗せた伊月の想いが、力強く胸に響いて来ました。確かに心に伝わって来ました。

既刊感想:10111213