[著者:竹宮ゆゆこ/イラスト:ヤス/電撃文庫]
元々は、竜児は実乃梨の事が好きで、大河は北村の事が好きだった……んだよなあ? みたいな疑問符が、まだそうだった頃の様子を目の当たりにして頭に浮かんだりして。
そこから「それじゃあ、どの時点から竜児と大河は密かに“両想い”になっていたんだろ?」と新たな疑問符が浮かび上がったりして。本編の結末とはまた違った状態のエピソードを、何となく不思議な感覚で眺める事になっていました。
その辺りはもしかしたら、あえて明確には見せずに、意図的に察知されないよう自然な流れに身を任せていたのかも知れません。大体が懐かしく、「ああ、途中まではこんな雰囲気だったよなあ……」と思いながら、最後に能登がちょっとだけ報われて良かったな、ってとこでした。