[著者:古流望/イラスト:珠梨やすゆき/TOブックス]
戦後処理の問題と、ペイスとリコリスの婚約破棄の危機の問題。誰もが無事に、とは行かなかった所に戦争の無常さと犠牲者が出てしまった事への悔いが残る。それでも時間は待ってくれなくて、小賢しい貴族どもの横やりに対処すべく、悲しむ間もそこそこに先の事を考えなければならない。
本来なら、ペイスとリコリスには互いに望んだタイミングでプロポーズして欲しかったなあ、と少しやるせない気持ちが出てしまいました。とは言え、めでたい事に違いはなく、相思相愛なのは普段の二人を見ていればよく分かるので、嬉しい気持ちも一杯でしたね。
リコリスを悲しませた相手に対しての数倍返しの仕打ちは、ペイスの本領発揮と言った所で、「ざまぁ」って感じでスッキリでした。さすがに今回みたいな介入の仕方はやり過ぎでしょう、レーテシュ伯(それでも懲りずに諦めずペイスにちょっかいかけて来そうですけど)。