SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

影執事マルクの迎撃

[著者:手島史詞/イラスト:COMTA/富士見ファンタジア文庫]★★ シリーズ第2巻。エルミナと距離が近接していても懐まで踏み込まない限りは「ちょっと扱い辛い」だとか「接し難くて避けたくなる」とか映るんだけど、非常に表面化し難い彼女の“本心”に…

覇者の三剣2

[著者:十月ユウ/イラスト:天野英/富士見ファンタジア文庫]★★ 要のドS行為の数々が唸りを上げて誰彼に構わず降り注ぐ。そんな鬼畜行為を何となく許せてしまえるのは、要はそういう自分の性癖を隠しもせず控えもせず抑えもせずに平然と振り撒いているか…

おあいにくさま二ノ宮くん7

[著者:鈴木大輔/イラスト:高苗京鈴/富士見ファンタジア文庫]★★ 短編シリーズ最終巻。真由が2度もぱんつはいてないとか割と酷い目に合っているのをはぁはぁしながら眺めつつ、最後は主要キャラ脇キャラ入り乱れた騒動劇の末の大団円に満足……と言った具…

蒼穹のカルマ1

[著者:橘公司/イラスト:森沢晴行/富士見ファンタジア文庫]★ 第20回ファンタジア大賞『準入選』受賞作。 表紙やあらすじの雰囲気だけでうっかり先入観を抱いてしまったら大変な事になっちゃいました。勝手に想像してたキーワードっぽいのを挙げてみる…

これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です

[著者:木村心一/イラスト:こぶいち むりりん/富士見ファンタジア文庫]★★ 第20回ファンタジア大賞『佳作』受賞作。 ……いやいやいや。ノーテンキに「俺ゾンビだから」とか自己紹介する以前に、そこは殺されてゾンビにされちまった自分の身に絶望すると…

鋼殻のレギオス11 インパクト・ガールズ

[著者:雨木シュウスケ/イラスト:深遊/富士見ファンタジア文庫]★★ 「お前誰派?」と聞かれて「リーリン派に決まってんだろ!」と即答する事にしてる私も、“あの”ニーナだけはかなりやばかったぜ。これが所謂ギャップ萌えというやつか。やばいやばい、そ…

2009年上半期ライトノベルサイト杯に投票

・電波女と青春男/著者:入間人間/電撃文庫 【09上期ラノベ投票/新規/9784048674683】・空ろの箱と零のマリア/著者:御影瑛路/電撃文庫 【09上期ラノベ投票/新規/9784048674614】・原点回帰ウォーカーズ/著者:森田季節/MF文庫J 【09上期ラノベ投票…

SH@PPLE ―しゃっぷる―4

[著者:竹岡葉月/イラスト:よう太/富士見ファンタジア文庫]★★ 人力リバーフェスタ後編。そういや主要キャラ達の感情って、全部一方通行の片想いばっかりなんだな(今更?)。元々“双子男女の入れ替わり”という特異性がとにかく際立っていたせいか、あん…

黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り

[著者:細音啓/イラスト:竹岡美穂/富士見ファンタジア文庫]★★ 何事も『適度』『適量』が一番だよねー、と言うのを思い知った巻。真相を出さなさ過ぎなのは欲求不満が溜まり易いんだけど、逆に出し過ぎなのはとにかく疲れるなー。把握しなきゃならない要…

ハイスクールD×D2 戦闘校舎のフェニックス

[著者:石踏一榮/イラスト:みやま零/富士見ファンタジア文庫]★★ 自分のスケベ心を忠実に力一杯表面に出しながら「俺はエロエロです!」と全身使ってアピールしたり、実戦の戦法を性欲全開で編み出したり、「リアス部長の××は俺が貰うぜ!」と下僕の癖に…

真伝勇伝・革命編 堕ちた黒い勇者の伝説3

[著者:鏡貴也/イラスト:とよた瑣織/富士見ファンタジア文庫]★★ 本編初期の頃、ライナが捕らわれていた時には描かれる事の無かったシオンの革命直前の動向が遂に明らかに。こうして真相がハッキリすると、シオンって本当にシリーズの最初の内から自身の…

灼熱のエスクード3 I WILL CATCH U

[著者:貴子潤一郎/イラスト:ともぞ/富士見書房 富士見ファンタジア文庫]★★★ 奇しくも一千年前のレイニーと全く同じ道を薫が辿る事になるとは……。盟主の牙を受けても血を飲み使徒となる事を頑なに拒絶し、想像を絶する苦痛に耐えながら一縷の希望を求め…

量産型はダテじゃない!5

[著者:柳実冬貴/イラスト:銃爺/富士見ファンタジア文庫]★★ シリーズ最終巻。ヘキサの母セイス・デュアルアンが、軍を裏切ったとか暴走したザドリュートに殺されたとか、表面上で言われている事は最初から事実無根と踏んでいたので、セイスとザドリュー…

H+P2―ひめぱら―

[著者:風見周/イラスト:ひなた睦月/富士見ファンタジア文庫]★ どうやら姫様達との本番エッチ回避は、主に恭太郎の頑なな性欲抑止力を使用するパターンで進んで行きそうな感じ。確かに恭太郎の方がその気にならなきゃずっとぎりぎりの所に留まるばかり…

アリアンロッド・サガ1 ルーズ・ソードマスター

[著者:矢野俊策/F.E.A.R/イラスト:佐々木あかね/富士見ファンタジア文庫]★ TRPG『アリアンロッドRPG』の『アリアンロッド・サガ』シリーズのノベル版。TRPG未プレイでリプレイも未読、アリアンロッドの世界を全く何も知らない位置から…

いつか天魔の黒ウサギ1 900秒の放課後

[著者:鏡貴也/イラスト:榎宮祐/富士見ファンタジア文庫]★ 序章段階のストーリーに乗せて、各種設定概要と主要キャラクター達を紹介するまで。初っ端から幾つもの伏線が張り巡らされていたけれど、さすがに直ぐ解かれる筈もなく、殆どの謎は次巻以降へ…

火の国、風の国物語5 王女勇躍

[著者:師走トオル/イラスト:光崎瑠衣/富士見ファンタジア文庫]★★ 毅然とした態度で、確固たる信念を言葉に込めて、敵将ジェレイドと堂々渡り合うクラウディアの存在感から目が離せない。一歩間違えば誰かが斬殺されかねない緊張した場であっても、クラ…

ぼくと彼女に降る夜 ザ・パーティー〜生贄をふるうモノ

[著者:八街歩/イラスト:深崎暮人/富士見ファンタジア文庫]★★ シリーズ第4巻。いやぁ、何にしてもエリザベー トの存在感は凄ぇなと(今回はメインストーリーと あまり絡まない終盤からの登場だったのに)。八祖 の代表者達をあっさりブチ殺す狂気ぶり…

狗牙絶ちの劔2 ―刀と鞘の物語―

[著者:舞阪洸/イラスト:うなじ/富士見ファンタジア文庫]★ 『狗牙』という特殊な化物に対しての『狗牙絶ち衆』に『刀剣戦闘技術』という設定がありながら、戦闘殆ど無くてアクションシーン皆無ってのはちょっと勿体無いなぁと思った。今回みたく、内に…

ライタークロイス5

[著者:川口士/イラスト:柴倉乃杏/富士見ファンタジア文庫]★ シリーズ最終巻。最後はカイン、ファリア、イングリドの三角関係に決着を付けて道半ばで終了。これまでずっと「指標が定まっておらず」「何処へ向かって行こうとしてるのか分からない」とこ…

デモンパラサイト5 黒き魔王は、覇を求む。

[著者:北沢慶/イラスト:植田亮/富士見ファンタジア文庫]★ シリーズ最終巻。展開としては新章開幕エピソードだったんだけど、大して広がる事もなく一冊でこじんまりと片付いてしまったなぁ。新展開で葵の兄貴・蓮が登場して幾つかの新事実も発覚したの…

おまもりひまり2 乙女ちっくロイヤリティ

[著者:みかづき紅月/原作・イラスト:的良みらん/富士見ファンタジア文庫]★ ぽよんぽよんおっぱいとツンと尖った突起物のラインとむっちり尻肉の描写に定評のある、同名コミックのノベライズ。やっぱり「これ、どこのジュブナイルポルノ?」な内容。た…

BLACK BLOOD BROTHERS(s)6 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集―

[著者:あざの耕平/イラスト:草河遊也/富士見ファンタジア文庫]★★ 短編集最終巻。ドラゴンマガジンに掲載された方は短編連作形式で、いつもタガが外れてはっちゃけ気味な短編集よりはかなりシリアス寄り。逆にしっとりとシリアスかつ重厚に語られる事が…

幻想譚グリモアリスII 千の獣が吼ゆるとも

[著者:海冬レイジ/イラスト:松竜/富士見ファンタジア文庫]★★ 確か誓護って、元々直接的な戦闘能力の弱さを卓越した知略でカバーする戦い方をしてたと思うんだけど、冥府の麗王六花の教誨師にも引けを取らない力を得てからの強さは、以前と比較にならな…

影執事マルクの手違い

[著者:手島史詞/イラスト:COMTA/富士見ファンタジア文庫]★★ 手違いと言うより……単なるドジっこなんじゃないだろうか? そんな気がしてならないマルクの迂闊行為の数々。もう見るからに不運を呼び込み苦労を背負い込み、あからさまに不幸オーラを…

神聖のレジスタ2 魂のオーバーロード

[著者:北山大詩/イラスト:尾崎弘宜/富士見ファンタジア文庫]★ 「私……お兄のこと……」の先は何て言いたかったんだよう。肝心の所で思わせ振りな寸止めテクニックを使用するなんて酷いよ棗ちゃん。一部戻らない誠人の記憶如何によっては、“実妹と思ってた…

覇者の三剣

[著者:十月ユウ/イラスト:天野英/富士見ファンタジア文庫]★★ 片や「要、お前が居なきゃ、俺、ダメなんだ」というヘタレっぷりを発揮すれば、片や「俺とお前さえ生きていれば他は全部死んでもいい」とか豪語してドSっぷりを披露する。もうね、こんなに…

MA棋してる!1

[著者:三浦良/イラスト:ぽぽるちゃ/富士見ファンタジア文庫]★★ 『将棋魔法少女』始めました。とにかく将棋と魔法の融合、C++と魔法の融合というアイディアが素晴らしく際立っていた一品。こういう新しい発想って、“生み出す為の閃き”も必要で、更にそ…

スレイヤーズせれくと3 うちのジョン知りませんか?

[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★ 『スレイヤーズすぺしゃる』よりぬき版。ここから読者人気投票を反映しての掲載だそうな。この中では、乙女ちっく“動く鎧”ナタリーの事だけ覚えてた。今でも記憶に残ってただけあって…

スレイヤーズすまっしゅ。2 アカデミー・フェスタ

[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★ それなんて水戸黄うあまてやめろなにをすry……なにか目に見えない圧力によって発言を無かった事にされてしまいそうなエピソードを筆頭に、毎度の如くリナの行く先々に素晴らしき個性を…