SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ラノベ人気投票『好きラノ』 2020年上期

ラノベ人気投票『好きラノ』 2020年上期』に投票します。

スパイ教室01 《花園》のリリィ
【20上ラノベ投票/9784040734804】
side-one.hatenablog.com

―異能―
【20上ラノベ投票/9784040641959】
side-one.hatenablog.com

賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 痛 ~愛弟子サヨナと今回はこのくらいで勘弁しといたるわ~
【20上ラノベ投票/9784049128543】
side-one.hatenablog.com

りゅうおうのおしごと!12
【20上ラノベ投票/9784815605339】
side-one.hatenablog.com

育ちざかりの教え子がやけにエモい
【20上ラノベ投票/9784094518436】
side-one.hatenablog.com

西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~ 8
【20上ラノベ投票/9784040645926】
side-one.hatenablog.com

底辺領主の勘違い英雄譚1 ~平民に優しくしてたら、いつの間にか国と戦争になっていた件~
【20上ラノベ投票/9784865546392】
side-one.hatenablog.com

朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください
【20上ラノベ投票/9784047360631】
side-one.hatenablog.com

カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています2
【20上ラノベ投票/9784041088043】
side-one.hatenablog.com

錆喰いビスコ6 奇跡のファイナルカット
【20上ラノベ投票/9784049131864】
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Babel I 少女は言葉の旅に出る

[著者:古宮九時/イラスト:森沢晴行/電撃の新文芸]★★

幸運だけでは説明の付かない『何か』
 雫が突如異世界へ転移させられ、死を回避して生き延び続けられている事について。彼女に特別な能力的なモノが一切備わっていない事を考えると、『幸運』以外のなにものでもない。エリクと出逢った事から始まり、本当に幸運の連続に救われている……ようにしか見えないんですけどね。含みのある言い方になってしまうのは、今はまだ説明出来ない『何か』が確かに雫の中で見え隠れしているから。

今はまだ本質の一片しか見えていないけれども
 度々「世界の根幹に関わる」、「中心へと導かれて行く事になる」、「その事をまだ知らない……」みたいに物凄く雫の重要性を『匂わせて』来るんですよね~。異世界人である事、それ故にこの世界の『常識』を超越出来る事。この辺りが鍵となって行くのかな。

Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙

[著者:古宮九時/イラスト:chibi/電撃の新文芸]★★

何処まで行っても付きまとう不安
 オスカーとティナーシャが結ばれる為に、振り掛かる問題や抱える懸念を一つずつ潰して行く。まず目下最大の問題である『オスカーの呪い』、これが解消されれば二人を阻む障害はほぼ消え去ると言っても過言ではない。ただ、それでも、二人が幸せを手繰り寄せる程に、不意を突く『落とし穴』も待ち構えているような……この何処まで行っても安心させてくれない不安って一体何なんでしょうね? 

この世界の根幹を揺るがしかねない予兆
 最も気になっているのはヴァルトの監視、そして魔法球『エルテリア』の奪取と共に何かを目論んでいる事。発動すれば一発でこの世界が終わる、みたいに匂わせてもいましたが。まだ全貌が見えていないので、嫌な感じはなかなか払拭されませんね。

既刊感想:IIIIIIV

天才王子の赤字国家再生術7 ~そうだ、売国しよう~

[著者:鳥羽徹/イラスト:ファルまろ/GA文庫]★★★

帝国の跡継ぎ争いにウェインが嫌々ながらも絡む
 アースワルド帝国の帝位継承問題にウェインが介入する。彼にとっては「自分と自国の利益になればあとはどうでもいい」事なので、ただ最大限の利益を得る為に立ち振る舞うだけ。相変わらずの「どうしてこうなった」状況に陥ってましたが、それって想定外に見えて実は何にも想定外じゃないんですよね。ウェインの辞書に『想定外』の文字は無いんです。その全てを『想定内』に変えてしまうから。

悪魔(ウェイン)対悪魔(ロウェルミナ)の知略戦
 そんな二人の常軌を逸した知略に対し、最後の最後に一矢報いた第一皇子ディメトリオ。それまでの扱いが扱いだっただけに、ここは凄く良かったですね。とても印象に残りました。時既に遅しでしたが、第一皇子としての発言力、影響力、存在感、一時でも見せる事が出来たのではないでしょうか。

既刊感想:

ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?6 ~とびっきりの王子様~

[著者:望公太/イラスト:ななせめるち/GA文庫]★★

性格が変わり恋愛に臆病になってしまった原因
 ウラが主役の恋愛回。そこに合わせて、中学時代に出来たわだかまりを清算して行くまで。今回のウラと指宿とのやり取りだけを切り取って見ると、「ウラがとても面倒臭い」としか映らないんですが、過去に負った傷心の事を思うと「そうなるのも凄く分かる」ってなるんですよね。捻くれた横柄な態度の癖に根は小心者、でも本質がそうでない事は文化祭準備での立ち回りで充分に示せてましたよね。

桃田の経験が大事な友達の窮地を救う
 中学時代に恋愛感情を知らなくて助けられなかった桃田が、「今こそウラの力になってあげる時だ」と立ち上がる。過剰な助力はせず「ただ話に来ただけだ」と。このさりげなくも力強い素振りがめちゃくちゃ良いんですよね。本当に、凄く良い関係。

既刊感想: